【指導者・選手向け】野球肘になる投げ方~体の開きを診る方法~

投球動作でよく使われる「体の開き」

実際にどんな状態かしっかりと説明できますか?

経験上、現場ではややあいまいに使われている印象があります。

野球肘の原因にもなる「体の開き」がどんな状態なのか?

その投げ方の原因や対処法を解説していきます。

本記事の内容

・体の開きの解説(体の開きとは、診かた)

・体の開きの原因と対処法

たくや

「体の開き」はケガの原因やパフォーマンスの低下に影響します。

「体の開き」のない良いフォームを目指しましょう。

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体の開きがある投げ方とは?

踏み出し脚が地面に着くまでに胸が投球方向に動いてしまう事

たくや

右投げの投手を例に話を進めていきますね。

踏み出し脚は左になります。

体が開いているというのは、左の足が地面に付くまでに、下半身につられて体幹が回転してしまう状態です。

体幹が回転して投球方向に向くというのは、腕も一緒に前に出てしまっているという事ですね。

開きがダメと言われる理由は・・・

  1. 足でエネルギーが作れず、体幹に力が伝わらない
  2. 回転運動が不十分になり腕に頼った投げ方になる
  3. 腕に頼った投げ方になりケガの原因となる

体が開くことでパフォーマンスを下がり、ケガのリスクも高めてしまうということ。

なので体の開きは必ず修正したい投げ方ですね。

体の開きを診る方法

体の開きを診る時は投球動作を前または後ろから観察します。

スマートフォンなどで動画を撮影してください。

後方からの撮影の場合、足の位置が確認できるように少しだけ斜め方向の方が見やすくなります。

コマ送りで振り出し脚が地面に付くところまで進めます。

赤丸の左脚が地面に付いた位置で胸の向きを確認します。

開きがなければ前方からはこんな感じになります。

写真のように胸が投球方向に向いていなければOK

体の開きの原因

体の開きの原因にもいくつかあります。

その中でも多いもの3つを紹介していきます。

  • 軸足で力を溜めれていない
  • 内ももが上手く使えていない
  • 体幹が上手く使えていない

1つずつ解説していきます。

軸足で力を溜めれていない

軸足の役割は力を作って体幹に伝えること

軸足の仕事は振り出し脚が地面に付くまでです。

体が開いていいのはこの振り出し脚が地面についてからになります。

力を作るのに必要なのは股関節。

よく「下半身のパワーを・・・」なんて言いますが、投球動作では軸足の股関節がこれに当たります。

股関節が使えているかは投球動作中のここを診ると確認できます。

振り出し脚をあげて、体重移動にうつる瞬間です。

ここで軸足の股関節が左写真ような形であれば股関節がうまく使えていると判断できます。

右写真は股関節が使えていないことで体が起きています。

股関節が使えているかはこの部分を確認すればOK。

まずこの形を目指しましょう。

内ももが上手く使えていない

内ももの柔軟性が必要

軸足は体重移動する時に大きく開脚します。

この時に内ももの柔軟性が必要になります。

内ももの柔軟性が低いと体重移動が不十分になり、早い段階で次の動作を始めてしまいます。

次の動作というのは回転運動になります。

その結果、“早く回転して体の開き”の原因となったり、“体重移動ができなくて体が突っ立ている”状態になるのです。

また、振り出し脚側は内ももの筋力も必要になります。

どのタイミングかというと、振り出し脚が地面に付いてからになります。

振り出し脚は地面に付いてからは骨盤を回転させるために“軸足”の役割をしなくてはいけません。

この骨盤を回転させるのに必要なのが内ももの筋肉。

この筋力が弱いとうまく骨盤が回転できないために、上半身の回転が早まり体が開く原因となります。

内もものストレッチに関しては「野球選手に必要な内転筋ストレッチ」を読んでください。

体幹が上手く使えていない

必要な体幹の働きは“捻じれ”

振り出し脚が地面に付くまでは体の開きを抑えなくてはいけません。

実はこの時、骨盤は回転を始めているんです。

骨盤は少し回転しているけど、胸はしっかり残っている状態になります。

これに必要なのが体幹の捻じれの柔軟性。

投球動作では脚から順に上へ力を伝えていきます。

体幹の柔軟性があるから、下からのパワーが効率よく腕に伝わるんです。

体幹も上下に分けることができ、その境目はみぞおちになります。

たくや

体の開きを抑えるためには、振り出し脚が付くまでみぞおちから上(胸)が動かないことが必要になるのです。

体の開きの対処法

体の開きの原因で解説した

  • 軸足の股関節
  • 内ももの柔軟性
  • 体幹の捻じれ

が重要になってきます。

このポイントを改善した状態で実際の投球フォーム練習を進めていくとうまく開きをなくせます。

投球指導の際のポイントは

「左脚(振り出し脚)が付くまでは胸は動かさず、付いてから股関節で体を回転させる。」

ということを言ってあげると理解しやすいですね。

なかなかフォームが修正しにくいのであれば左脚が付くまでの動きを繰り返し練習するといいでしょう。

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最後に

体の開きについて解説しました。

体の開きはパフォーマンスやケガにもつながる所なのでしっかりと克服したいですね。

開きを抑えるには、軸足の股関節が使えているかが重要になってきます。

しかし、小学生くらいの選手は全身の筋力が未熟であることが多いです。

なのでどうしても体の開いきが治らないこともあります。

そんな選手には「何がどうなると良くて、どうなるとダメなのか」だけ教えておいて、無理に動作を変えさせることはしないでください。

かえってフォームが崩れたりしますので。

成長に合わせた指導が必要です。

今回はこれで終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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takuya
動作の専門家理学療法士(国家資格)、野球トレーナー 臨床8年目の理学療法士 野球選手・保護者・指導者に向けてより正確な野球の知識を発信します 【自己紹介】 ・スポーツリハ専門の理学療法士 ・高校硬式野球部トレーナーとして活動中 ・年間を通して野球の障害予防をテーマに活動中