東京オリンピック・パラリンピックに向けて~熱中症対策~

2020年東京オリンピック・パラリンピックがありますね。

真夏のスポーツなので熱中症対策が重要です。熱中症はスポーツをする人に限らず観戦する人も対策が必要で知識があることで重症になることを防ぐことができます。

毎年4~5万名が発症し数10名が亡くなられており、約3割が入院を必要としている急病です。1日の平均気温24℃以上、最高気温27℃以上で熱中症搬送患者がが増大すると言われています。

そこでここでは熱中症の基礎知識、予防・対策について書いていこうと思います。

熱中症の基礎知識

熱中症とは・・・

高温・多湿・無風などの環境で、体外への熱放散が減少し、体内の水分や塩分のバランスが崩れ体温・体液の調整が破綻し起こる障害のこと。

熱中症の症状は・・・

上記の環境の中で、筋のこむら返り(熱痙攣)、立ちくらみ(熱失神)、倦怠感・脱力感・頭痛・吐き気・嘔吐・下痢(熱疲労)などが起こります。

熱中症の重症度分類は・・・

症状重症度
Ⅰ度めまい・失神
筋肉痛・筋硬直
大量の発汗
Ⅱ度頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・脱力感
Ⅲ度意識障害・痙攣・手足運動障害
高体温

Ⅰ度:現場で救急手当できる軽症 Ⅱ度:病院へ搬送を必要とする中等度 Ⅲ度:入院して集中治療の必要がある重症

熱中症の予防・対策

脱水と体温上昇に注意‼

基本的ですが脱水と体温上昇の予防が重要になります。これらの状態になりやすい環境や状態についてまとめていきます。

脱水予防はまず、高温環境に慣れていない状態に注意します。人は皮膚血管拡張と発汗により体温調節を行います。皮膚血管拡張は体表面の温度上昇により熱を逃がしますが限界があります。そのため高温環境では発汗による体温調節が優位となり発汗量が多くなります。

また、体内の水分量が少ない状態というのも危険であるため、十分な食事や水分摂取の習慣は身につけましょう。飲酒をした翌日はアルコールによる利尿作用から、特に体内水分量が少ない状態になりやすいので気を付けましょう。体調不良の状態は普段よりも食事・水分の摂取が減少しやすく、前日までの体調不良も脱水を引き起こす要因となるため注意しましょう。

体温上昇の予防は、衣服環境が重要となります。衣服は薄着や吸汗・速乾性や通気性のある衣類の着用が重要です。熱がこもりにくく乾燥しやすいものが理想的です。

環境面では、直射日光の当たる場所は輻射熱(地面から伝わる熱)によりさらに体感温度が上昇するため熱中症を発症しやすいとされてます。

熱中症になったら

水分補給と体温低下を‼

重症度分類に応じて対応が異なりますが、“ぐったりしている”“力が入らない”などのおかしな様子があれば救急搬送をする必要があります。

それまでの間に必要な処置が水分補給と体温低下させることとなります。

水分補給はスポーツドリンクか薄い食塩水(水1ℓに対し塩1~5g)を飲ませます。その際吐き気・嘔吐がある場合は誤嚥のリスクがあるため注意が必要で、救急搬送が優先されます。

体温を低下させるには、涼しい場所に移動、衣服を脱がせる、氷などで冷却が重要です。涼しい場所は冷房の効いた部屋や風通しの良い日陰などがあります。衣服を脱がせることができれば団扇などで扇いで体温低下を助けることも有効です。氷での冷却は体の大きな動脈の部位を冷却することが必要で、鼠径部(股関節の付け根)、腋窩部(わきの下)、首などがそれに当たります。

まとめ

熱中症かなと?と疑われる場合は水分補給と体温低下が重要です。様子がおかしいなと感じたらすぐに救急隊員を要請しましょう。救急車を待っている間に水分補給と体温低下に必要な処置を行います。普段からその日の気温のチェックや体調管理に気を付け熱中症になりにくいような準備も重要ですね。

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takuya
動作の専門家理学療法士(国家資格)、野球トレーナー 臨床8年目の理学療法士 野球選手・保護者・指導者に向けてより正確な野球の知識を発信します 【自己紹介】 ・スポーツリハ専門の理学療法士 ・高校硬式野球部トレーナーとして活動中 ・年間を通して野球の障害予防をテーマに活動中